イベント「感光注意報」に寄せて
2021年12月10~22日にかけて行われたシナリオイベント「感光注意報」で私が感じたことを残しておきたいと思い、ここにまとめます。
私はこのイベントが5人のアンティーカへ、そしてこれまでの三峰結華への運営からの感謝のメッセージが込められたイベントだと考えています。
・通常の半分程度の長さのシナリオ
・状況的に声優の交代が内定した状態でのアンティーカイベント実装
・クリスマス感0のイベント内容
といった状況に加えて、イベントの結論がまさに現状を示唆しているものであると感じたからです。
騒動の性質上、運営が直接メッセージを発することは炎上を招きかねず、シャニマスをプレイしている人にだけはわかるように急遽書き下ろして降板前に実装したのではないかと。
もちろん運営が言及することは今後も一切ないでしょうし、以下にまとめる内容は私個人の感想にすぎないということは記しておきます。
イベント振り返り
イベントのあらすじは以下の通り。
1.(アウトフォーカス)プロデューサーが倉庫の整理中に古いインスタントカメラを発見。現像前に使用回数を使い切ろうと提案する。
↓
2.(感光)各自が1枚ずつポートレート写真を撮る
↓
3.(オートフォーカス)残った最後の一枚は事務所で全員の集合写真を撮る
↓
4.(屋上に光)現像したものの、最後の集合写真以外はすべてダメになってしまった。
順に内容についてみていきましょう。
1.アウトフォーカス
オープニング部分。
コミュタイトルである「アウトフォーカス」とは、いわゆるフォーカスがずれているピンボケ写真のことを示しています。
背景のみピントを外して被写体を強調する、ポートレート写真を撮るときによく利用される手法でもあります。
今回のシナリオにおけるインスタントカメラとは、
上記の写真のようなもので、手動でフィルム1枚ずつを巻いてとるものだと思われます。だいたい20年以上前に、デジタルカメラやスマホの登場とともに使われなくなった代物ですね。
手動でフィルムを巻き取る形式なので、残り使用回数が数字で確認できます。
誰にでも使えるシンプルな構造が特徴で、当然アウトフォーカスのような手法を使うことは困難。
しかるに、このタイトルは結末を示唆していると考えられます。
2.感光
それぞれがプロデューサーとポートレート撮影。
恋鐘から咲耶までは、ここ一年で追加されたPカードのように積み重ねられた信頼関係を感じるようなストーリー。
結華パートの”感光・4”では事務所に入った記念が取りたい、という話になります。
いままでちゃんととったことがなかったから。
この段階では一人で事務所の前で撮ったことでしょう。
そして霧子の”感光・5”
ここでは霧子を通して写真とはなにか、が定義されます。
写真とは特別な時間を切り取ったもの。
時間の積み重ねが毎日になっていくけれど、それはすぐに忘れてしまう。
だから写真は忘れてしまったような、聞こえなかった時間を残せるもの。
というとらえ方です。
3.オートフォーカス
最後に残った1枚を、どうしてかプロデューサーは何をとるべきか悩みます。
そして偶然からアンティーカ全員が事務所に集合。
4.屋上に光
最後の一枚はシャイニーカラーズの象徴でもある空を背景に5人揃って。
現像した結果、きちんと残ったのは最後の1枚だけで、他はうっすらと色はついているもののぼやけてわからない状態。
でも、
それはとても綺麗で、
例え映っていなくても、過ごした時間は覚えてるよと締めくくられます。
考察
「形として残っていなくても忘れないよ」というメッセージは、まさに今の状況と符合します。
カメラでとった写真=形に残る切り取られたものとするならば、
「アウトフォーカスによってぼやけて形が残らない写真」とは、シャニマスからこれまでに演じられた三峰結華が消えてしまうということに対応します。
すでに発表されたように、一部のハード化されたアイテムを除いて演じた内容はゲーム内から消えてしまうからです。
一方、事務所での全員での記念写真とはまさに三峰結華が作中で望んだものであり、「オートフォーカス」つまりピントがあってこの世に残るものに対応します。
それが今回のイベントコミュ「感光注意報」であり、運営からの最後のメッセージと言えるでしょう。
例え形に残るものは消えてしまったとしても、これまで演じてきた三峰結華がいたのだという事実も、4年弱の歩みも消えることは決してないというメッセージです。
まとめ
カメラでとった写真=シャニマスに残るもの
イベント「感光注意報」=シャニマスからは消えてしまうけど、これまで一緒にやってきたことは忘れないよというメッセージ
というのが私の解釈です。
もしもあなたが、これまでゲーム内の三峰結華に、あるいはライブで心を動かされたことがあるならばどうかそれを大切にして欲しい。
今の状況はどうあれその感情は確かにあったものだから。
これまでの素晴らしい演技への感謝と、こんなくだらない形で消えることになった脇の甘さへの怒り、そして大変な状況を引き継ぐ方への期待をあわせて。
しっかり覚えているよ、ありがとう。